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越境ECとは?今後の成長性はどうなのか?【メリット・デメリットあり】

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「最近よく話題に上がる越境ECって何?」

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

現在、世界中に広がったコロナウイルスの影響により「越境EC」というプラットフォームが世界中で注目されています。この記事をご覧のあなたも、外出できずにAmazonや楽天などのECモールで商品を頼んだ経験が一度はあるはずです。本記事では「もっと詳しく知りたい」という方向けに、下記の内容を解説していきます。

  • 越境ECとは何か
  • 何故、日本国内だけでなく世界で越境ECが注目されているのか
  • 越境ECのメリット・デメリット
  • どのように越境ECに参入していくべきか

それでは見ていきましょう。

 

越境ECとは

越境ECとは、国を超えて販売が可能なECサイトのことです。
特に海外でファンの多い商品を作っている国内メーカーにとって「越境EC」は欠かせません。例えば日本のアニメグッズ。近年、アニメは動画アプリなどで海外からも楽しめるようになりました。そのため海外にも熱狂的なファンが多く、越境ECを使った販売が盛んです。上記以外にも、日本ならではの様々な商品が越境ECを活用し、売り上げを伸ばしています。

 

何故、日本国内だけでなく世界で越境ecが注目されているのか

越境ECは日本国内だけでなく海外でも注目を集めています。

日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。(経済産業省HP)

上記のグラフのように、ECの規模が拡大している理由については下記の通りです。

  • スマートフォンの普及
  • コロナ禍の影響によるEC拡大

スマートフォンの普及

EC拡大の原因の一つにスマートフォンの普及があります。
なぜならスマートフォンが普及したタイミングがEC市場の拡大が大きく重なっているからです。特に海外ECの市場規模の推移を見れば簡単に確認できます。例えば、EC市場が2014年に85億ドルだったメキシコは、スマホやインターネットの普及を機に急成長。気がつけば、2018年に4倍の259億ドルにまで膨れ上がっています。このように、スマートフォンの普及は世界各国でのEC市場の拡大の大きな要因になっています。

コロナ禍の影響によるEC拡大

ECの拡大の要因の一つには、やはりコロナウイルスの影響が大きいです。
海外への渡航が禁止になったことで物の移動が今まで以上に頻繁になり、ECの拡大に繋がりました。海外旅行などに回っていた消費が越境ECでの買い物に回っていることもあり、越境ECが注目を集める理由の一つになっています。

 

越境ECのメリット

越境ECがどんなものかは大体理解していただけたと思います。
ただし、具体的にどんなメリットがあるのかがわからない。ここからは越境ECのメリットについて解説していきます。内容は下記の通りです。

  • 費用が抑えられる
  • 手続きが簡単

それでは見ていきましょう。

費用が抑えられる

越境ECは実店舗ほどの費用がかかりません。
もちろん初期費用、システム構築などの費用はかかります。しかし、海外で実店舗や事務所を持つより、はるかにコストを抑えることが可能です。例えば、海外でビジネスを展開すると想定し、自社商品を国外で直接販売するとなると下記のような準備事項が発生します。

  • 海外での事務所設立
  • 海外でのスタッフ確保
  • 日本から現地へスタッフを派遣
  • 自社で物流拠点の確保

これらを必死に準備しても、いずれ人件費などのランニングコストが重くのしかかってくるでしょう。ですが、越境ECを導入することで上記の費用は必要なくなります。モール型ECであれば、物流拠点も借りることができるので、安心して商品を海外のお客様のところに送ることが可能です。

手続きが簡単

越境ECは手続きが簡単なものが多いです。
例えばAmazon.com*の場合、アカウントさえあれば誰でも商品を出品できます。もちろん、その国の言語への対応や手数料や相手国の関税等の問題もありますよね。しかし、商品ページや店舗ページを全てをゼロから作るより、はるかに簡単です。
※国内のAmazonは[amazon.co.jp]、海外のAmazonは[amazon.com]

 

越境ECのデメリット

ここからは越境ECのデメリットについて解説してきます。
上記でも少し解説しましたが、デメリットには関税等のお金絡みが含まれるものが多いです。なので、できるだけわかりやすく簡単に説明していきます。内容は下記の通りです。

  • 国によっての法律が違う
  • 一般貨物と越境ECとは税制が違う
  • あらゆる言語に対応する必要がある

 

国によっての法律が違う

越境ECを始めるのに重要なのは、その国の法律。つまり商品をその国に輸出して良いか否かということです。例えば、日本でアメリカの化粧品などを販売したいとしましょう。アメリカに上記の商品を輸出したい場合は、「FDA登録」をする必要があります。

FDAとは? FDAとは日本語で言うと、アメリカ食品医療品局。つまり、日本の厚生省と同じ扱いになります。アメリカでは、このFDAの許可が下りないと商品は輸入できません。このように国ごとに法律が違う場合がほとんどです。越境ECで商品を出品する際はまず、その国の法律を必ず確認するようにしましょう。

 
このように国ごとに法律が違うので、事前に調べて準備するようにしましょう。

 

一般貨物と越境ECとは税制が違う

前述の法律の話にも似ていますが、一般の貨物と越境ECを通した貨物の税制が国によって違う場合があります。
例えば越境ECを使って中国で出品する場合です。中国の税制上、一般貨物の輸入(国内から中国の倉庫に送る)には

  • 関税
  • 増値税
  • 消費税(その国の)

の3つの税金が掛かります。

逆に、倉庫を介さず海外から直接個人向けに郵送される商品には「行郵税」という税が課せられます。行郵税とは、基本的に個人宛に送られた荷物に課せられる税金で、商品によっては50%など高額な場合も。つまり、海外から直接郵送せずに、まず売り先の国の倉庫を介して個人向けに郵送した方が費用が抑えられることもあるということです。税制は利益に関わる重要なポイントなので、越境ECで他国に進出する際は必ず確認するようにしましょう。

あらゆる言語に対応する必要がある

言葉が通じない海外では、あらゆる言語に対応できるということが重要です。
越境ECとはあらゆる国で商品が売れて当たり前の世界。だからこそ、言語対応の準備はしっかりと行いましょう。例えば、自社の商品をEUに強い越境ECで売る場合です。

  • 問い合わせのメール
  • クレーム
  • その他カスタマーサービス

上記の全てにおいて現地の言葉が使われます。商品だけでなく、アフターフォローもしっかりしたいという方は、言語対策に重点をおいた方がいいかもしれません。

BLESS INTERNATIONAL株式会社で現在行っている海外販売サポートでは、越境ECへの物流・多言語対応のカスタマーサポートなど、海外進出に関する全てを代行しています。


 ※物流や言語対応、カスタマーサポート、出店など全てが無料です。

 

越境ECで重要なのは「どのように売るか」

越境ECで重要なのは「どのように売るか」です。

需要が大きいと分かっている国でも

  • 物流の仕組み
  • 商品周辺のサービス設計
  • 商品の見せ方

これらが定まっていなければ、十分な利益が得られなかったり、トラブルが多発したりする可能性があります。まずは越境ECに進出する前に、国内での発送から顧客が受け取った後のことまでを考えて出店準備を行いましょう。

 

まとめ|越境ECの未来は明るい

ここまでの内容を箇条書きで下記にまとめました。

  • 越境ECとは国を超えて販売が可能なECサイトのこと
  • 越境ECはスマホの普及やコロナ禍の影響で海外でも注目を集めている
  • 越境ECは、費用が少なく手続きが簡単なのがメリット
  • 越境ECは税制や法律、言語の違いに準備が必要なのがデメリット

前述したように越境ECの市場はすごい速度で拡大しています。今後は新興国だけでなく、発展途上国でも越境ECやEC事業は拡大していくでしょう。つまり、国内メーカーの商品の需要もより大きくなる可能性があるということです。
この記事で理解を深めたことが海外進出のキッカケになればと思います。

– 引用元情報 –
https://www.makeshop.jp/main/know-how/knowledge/ec-market.html
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/9a7c7882721a0272.html  
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/0082bb1b2658fbbd.html 
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/ea56e51a61d3449f.html
https://m.media-amazon.com/images/G/09/amazonservices/jp2ww/2020.6.12_EU_manual_final_ver.pdf
https://ecnomikata.com/startup/10009/
https://www.liberworks.co.jp/cert/10.html
https://www.jetro.go.jp/world/qa/J-170402.html