アリババの越境ECを徹底解剖!【中国最大手】

「結局アリババってどんな越境ECがあるの?」

本日は上記のような疑問に答えていきます。

内容は以下の通りです。

  • アリババ(阿里巴巴)とは何なのか
  • アリババ傘下の3つの越境EC
  • まとめ

それでは早速みていきましょう。


アリババグループという中国の越境EC最大手企業

https://unsplash.com/photos/YiSD-1eJ_1g

「アリババ」と言う名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

アリババグループ(Alibaba Group Holding Limited)はいくつものECプラットフォームや電子決済サービスAli Payを提供する中国の大企業です。

特にEC業界においては爆発的な広がりを見せており、アリババグループ1社の持つECプラットフォームのシェアはなんと中国全体の56%にも及んでいます。

さらには、ECの中でも国外の商品を中国で販売できる「越境EC市場」においてもダントツのシェア1位を誇っており、EC業界で知らない人はいないほどの大企業としても有名です。


アリババグループが所有する越境EC3つ

https://pixabay.com/photos/ecommerce-selling-online-2140603/#content

ここからはアリババグループが所有する越境EC2つについて徹底解説していきます。

紹介するのは下記の3つのサービスです。

  • 天猫国際
  • razada
  • Kaola(考拉海購)

天猫国際(Tmall Grobal)

https://unsplash.com/photos/_3Q3tsJ01nc

アリババグループ内、そして中国における最大規模の越境ECプラットフォームです。

  • アリババが輸入して出品している”BtoBtoC”
  • 企業が自ら出品している”BtoC”

の二種類の商品によって市場が成立しています。

特徴費用
天猫国際(Tmall Grobal)半分以上のユーザーが30歳以下
46%の消費者が中間所得層
23歳以下の割合が多い
【補償金】
パターン① 15万元(250万円)
パターン② 30万元(500万円)

【年会費】
パターン① 3万元(50万円)
パターン② 6万元(100万円)

【手数料】
0.5% – 5%

厳しい出店審査

天猫国際の特徴はやはり、出店時の審査が厳しいことでしょう。

天猫国際の性質上、安全や品質にこだわるユーザーが非常に多いです。

そのため、出店時に下記の項目の審査が必要になります。

・ 中国の国外で経営をしているかどうか
・ 中国国外に登録された商標があるか
・ 自国外でビジネスを行うための必要な許可を得ているか
・ 経営状態は良いか
・ いずれを証明する資料を、原語の資料に加えて中国語もしくは英語の資料で添付する必要がある。
・ 上記に企業授権代表者の署名はあるか

※海外進出が進んでいない有名ブランドを優先的に募集

高額な補償金

天猫国際では高額な保証金と年会費、そしてペナルティによって越境EC内の治安を維持しています。

前述にもある通り、天猫国際では 「消費者が安全に品質の良い買い物ができる環境づくり」に力を入れています。

なので、保証金が15万元 – 30万元 ( 約250 – 500万円 ) という大きな金額で設定されています。

さらに、ペナルティを犯した場合には保証金だけではなく追加費用を払わなければならないパターンもあり、最大で80万元(約1340万円)分の支払いが必要になることも。

出店時に一番気を遣う箇所だと言われています。


大きな日本商品の需要

天猫国際に限った話ではありませんが、中国では日本商品や日本製の中古品などの人気が高く、ハマると大きな売り上げにつながります。

実際に、2019年の中国の祝日「11月11日(ダブルイレブン)」の時、出店している国の中で、日本が1番売上が大きかったとされています。

天猫国際のユーザーの消費傾向と日本の商品の相性がいいと考えられます。


Lazada

https://unsplash.com/photos/c9FQyqIECds

Lazadaとは東南アジア6カ国に展開する越境ECのプラットフォームです。

契約後、物流から販売まで全てをワンストップで行う、アリババグループの新たな越境ECプラットフォームです。

特徴費用
アリババ(阿里巴巴)シェアの大きさ
熾烈な価格競争
独自の物流体制
・販売時手数料 約2%

品質レベルが高くない分、市場の価格帯が安い

razadaは同じく越境ECプラットフォームの天猫国際とは大きく違い、品質よりも価格を優先する傾向にあります。

理由としては、やはり地域性でしょう。

物価の安い発展途上国が多い東南アジア6カ国で展開している越境ECなので、やはり価格競争は非常に激しいです。

ですが、その分求められる品質も低く、特に電子機器などに関しては劣悪品が横行しているとの話も。


“東南アジアのAmazon”と呼ばれるほどのシェア

前述の価格帯の安さもあってか、東南アジア全域で非常に大きなシェアを握っています。

そんな東南アジアのAmazonと呼ばれるほどに大きなシェアを握るrazadaは現在も成長を続けており、2018 → 2019 → 2020と毎年拡大成長を続けています。


独自の物流システム

razadaの強みはこの物流システムです。

razadaはもともと「ロケット・インターネット社」というドイツの企業がAmazonのビジネスモデルを模倣することで作り出した事業。

だからこそ、Amazonとおなじく物流体制にさまざまな工夫が施されており、東南アジアの物流に大きな影響を与えています。


Kaola(考拉海購)

https://unsplash.com/photos/layMbSJ3YOE

Kaola (考拉海購) は中国の越境ECの中で大きな規模を誇る越境ECプラットフォームです。

特徴費用
アリババ(阿里巴巴)・圧倒的に女性比率が高く男女全体の8割
・19 - 35歳の年齢層が女性全体の8割

女性がターゲットの越境ECプラットフォーム

越境ECには珍しい「女性ターゲット」ポジショニングで展開しているのがkaolaの強みです。

女性向けのさまざまな商品を数多く揃えており、特に下記のジャンルでは高い人気を誇っています。

  • コスメ系の商品
  • ベビーマタニティ系の商品

さらには、下記で説明する品質保証もあり、現在は女性中心の越境ECプラットフォームにもかかわらず、中国越境ECの中で天猫国際と1.2位を競うほどの規模に。


徹底的な品質保証

Kaolaでの最大のこだわりはこの徹底的な品質保証です。

正規品保証はもちろん、購入後も七日間は無条件で返品に応じると言う保証まであります。

客層が若い女性に集中していることもあり、化粧品などの流通が盛んなkaola。

ユーザーからの信頼を得るために徹底していることが伺えます。

中国33都市への翌日配送

中国ほど広い領土の国で翌日配送するのは簡単ではありません。

しかし、Kaolaでは全661都市ある内のおよそ33都市にて翌日配送を実現しました。

主要都市を押さえた範囲での翌日配送なので影響も大きく、アクティブユーザー率の高さを維持する要因の一つだとも考えられます。

まとめ|中国市場=アリババになりつつある

https://unsplash.com/photos/LvySG1hvuzI

今回は終始アリババグループ(Alibaba Group Holding Limited)の越境ECプラットフォームについて解説していきました。

簡単にまとめると下記の通りです。

  • アリババグループ(Alibaba Group Holding Limited)とは
  • アリババグループが所有する越境EC3つの紹介

今回の記事を読んで中国の越境ECにおいてアリババグループがどれほど大きな存在かわかっていただけたと思います。

今回紹介した越境ECの3サイト意外にも、アリババグループが所有するECサービスは多く存在し、

  • アリババ(Alibaba.com)
  • アリババ(1688.com)
  • アリエクスプレス
  • タオバオ

など、様々なビジネスモデルのECを抱えています。

ただでさえ大きな規模であるアリババグループは、今後も買収などの動きによって今後もさらに拡大していくでしょう。